Vol.22 ミハルカスカナタ 2003/12/30 by七色キッド

初コラム。木枯れの季節。昨日よりも今日は寒いなと感じる毎日が続く今日この頃、いかがおすごしでしょうか?どうも、七色キッドです。
今回は、僕の青春の中でも最も思い出深いニューヨーク一週間一人旅の話。
そう、あれはニューヨーク到着翌日に50年ぶりの大雪が降ったクリスマスシーズン、、、高校2年の冬休み。
旅行会社の手違いで行きしの飛行機の席が取れておらず、空港で急遽用意してくれた席はビジネスクラス。
もちろんもともとのエコノミー代金で。
もちろんハーゲンダッツ食い放題。快適なフライトをすませニューヨーク到着。
今度はホテルの手違いで部屋の予約が取れておらず、ホテル側が急遽用意してくれた部屋はたまたま空いていたセントラルパークを一望できる15階の部屋。
スイート以外では一番の一等席。
神から祝福されたと勘違いする。
見るもの全部が最高に輝かしく、見たもの全部に感動した。
朝飯は街頭に出てるホットドック屋のホットドック。
昼飯はタイムズスクエアのマクドナルド。
ウォークマンを聴きながら目に入る道を歩きまくる。
帰りにタワーレコードに行って、明日歩く時に聞くテープを探す。
これが僕のニューヨーク旅行中でのだいたいの生活。歩いてきただけ。しかもかなり狭い範囲。
日本食が恋しくなって、一度だけ日本食屋に行った。始めてサンマを食った。
そんな毎日を過ごしていたのだが、一日だけ途中で歩くのを辞めた日があった。帰国前日。降り止まなかった雪が嘘のように止んだ日。
いつもと同じように町を歩いていたら、急にトイレに行きたくなっしまった。
マックで飲み残ったコーラを飲み歩きながら、この大寒波の中を歩いていたからだ。腹が下った。
見渡す限りトイレを貸してくれそうな店や、地下鉄の入り口などは立ち並ぶ5番街の高級ブティックの群れの中からは見つけられなかった。
頭の中でホテルの部屋までの地図を開き、トイレまでの最短ルートを探し早足で歩く。
限界。目の前にヒルトンニューヨーク。僕が宿泊しているホテルはここではない。
自分のホテルまではまだまだ距離がある。無理だ。
ポーターにトイレの場所を教えてもらい、変な足取りで一目散にトイレに向かう。
トイレが空いてない時の悪夢が横切る。空いている。大急ぎでドアを開け大急ぎでベルトに手を伸ばす。
ハロー ブラザー。
ベンザにつくまでのあと5秒。手がベルトに届いた瞬間だった。
 僕はニューヨークという大都会に負けた。トイレで応急処置をすませ、ポーターに一礼をし泣きながらホテルを目指した。
ウォークマンは聴かなかった。帰りのエコノミーがいやに狭かった。
日本に帰ってきて、僕は自分がひとつ大きくなったのを感じた。

次回は、20歳の時に出勤前にウンコをもらした時の話でもかこうと思います。
えっ?コラムじゃない?それがどうした。
それでは良いお年を。